星をクルクル                              2021.11.05

前日の朝の初めて星のクルクルに続いて二回目のクルクルを撮ってみた。

昨日のは少し左側にずれていたので今回は鳥居の神額の真上に北極星が来るようにセットした。

 

今まで星空くるくるをやらなかった理由は、単純に面倒くさいから。

というのと、私の持っているカメラのSONY α55とSIGMA Merrillではカメラ自体にインターバルタイマーの機能がなかったから。

 

ということで、それが目的で購入したわけではないが、オリンパス(OM systemという先祖返りしたロゴになったが)のE-M10ならこれが出来るので、季節的には暑くもなく寒くもなく夜露も降りないいい時期なのでやってみた。

 

ここの場所、本当はもっと後ろに下がりたいのだが唯一の欠点として、この写真でも右上隅にちらっと見えている電線がモロ写り込んでしまうというもの。

 

さて、星のクルクルを撮るカメラの設定だが、ネットで調べて試行錯誤の結果こんな値にした。

 

インターバル撮影設定は

コマ数、取り敢えず99

撮影開始待ち時間は5秒

撮影間隔は30秒

撮影モードはマニュアル

ISOは3200、シャッタースピード10秒、絞り3.5

 

広角レンズは14-42mm F3.5-5.6を使用。35mm換算で28mmなので24mmがほしいところである。

ボディーキャップの代わりにもなる超薄型の9mm(35mm判換算18mm)フィッシュアイボディーキャップレンズなるものも持っているが、F値が8で固定なので明るさ的にちょっと苦しい。

 

さて星系を撮られているベテランの方には自明のことであるが、それぞれの値の意味を少しだけ説明しておこう。

 

特に説明が必要なのは「撮影間隔」という項目だ。

普通に考えれば、「撮影間隔」とはシャッターをカメラが自動的にトリガする間隔と思っていた。

 

そう思って撮ってみて初日の枚数が想定の半分しかなかったので、おかしいなあ、と思っていたが、2日目も半分しか撮れていなかったので、さすがにこれは何かおかしいと思いネットを検索してみた。

 

そうすると価格コムのクチコミに「撮影間隔」について質問している人がいて、それのアンサーのスレッドを読んでみると、私は「撮影間隔」の意味を勘違いしていることに気付いた。

 

結論から言えば、オリンパス(他のカメラメーカーがどうなのかは知らない)で言う「撮影間隔」はシャッターを切ってから一枚の画像をメモリーカードに書き出してから次のシャッターを切るまでの時間なのだそうだ。

 

しかし当初はこう思っていたのである。

上記のインターバル撮影設定の場合、撮影間隔は30秒であるので1枚の撮影に係るすべての時間は30秒以内に終了させる必要がある、と思っていた。

 

1枚の撮影に必要な時間は「露光時間(シャッタースピード)」+ノイズリダクション処理のための時間(ノイズリダクション処理のための時間はシャッタースピードと同じ時間が必要)

 

ということになる。

上記の設定の場合は、露光時間10秒+ノイズリダクション処理10秒=20秒 となり「撮影間隔」内に収まっていると考えた。

だから20分撮影すれば単純に40枚の画像が出来上がっていると考えてしまった。

ところが実際には20枚しか撮れていなかったから、おかしいなあ、と。

 

で、こういう事を踏まえて実際の1枚に係る撮影時間の計算式は

「露光時間(シャッタースピード)」+ノイズリダクション処理のための時間(ノイズリダクション処理のための時間はシャッタースピードと同じ時間が必要)+「撮影間隔」

 

上記のインターバル撮影設定の場合、トータルの撮影時間は

5秒「撮影開始待ち時間」+(露光時間10秒+ノイズリダクション処理時間10秒+撮影間隔30秒)×99コマ=4955秒

約83分となる。

 

撮影は途中で強制終了させることが出来るが、その場合最後のコマは強制終了させた時にカメラに触っているのでブレている可能性がある事を考慮して写真合成をするときは念のために除外しておいた方がいいだろう。

 

その他の項目については特に説明も必要ないだろうが、「コマ数」は適当です。

 

当初撮影はISO1600 シャッタースピード20秒でやってみたが、撮影を初めてノイズリダクション処理のための時間が必要になるのがわかった。

 

ノイズリダクション処理をオフにするという手もあるが、それだと今度は撮影後にノイズリダクション処理をしないといけないという手間が発生するので、本人の気合次第でしょうなあ。

もっとも、RAWデータ一括現像処理というのが出来るのであれば其れほど手間でもないのでしょうが、私の現像環境では出来ません。

 

上記の写真は37枚の比較明合成をやっています。

 

まあこのことで撮影感覚はつかめました。

 

朝5時頃の写真です。

 

こういう勘違いが起きないように計算式で示してくれれば一発なのになぁ。