八戸えんぶり(青森県八戸市長者山 新羅神社)

1984.2.17撮影 Olympus OM-2,OM-4

 

国指定重要無形民俗文化財

1979.02.03(昭和54.02.03)登録 種別:田楽

 

 馬首を形どったような大きな烏帽子【えぼし】をつけた太夫(三人?五人)が、首を傾け傾けして杁(棒の先に鳴子板や金輪をつけたもの他)を地面に突き立て、あるいは摺るようにして踊る。この間、田作りの情景を祝言風に詠み込んだ歌を声をのばして続ける。数度の摺り込みの次第の間には、小気味よいテンポの囃子舞(「松の舞」「大黒舞」「えびす舞」など)、ユーモラスな「田植万才」、曲芸風な「金輪切」、可憐な子供達の「エンコエンコ」などの余興舞が入る(笛・太鼓・手平鉦の伴奏)。
 なお、えんぶり組には二系統あって、動きが遅く、途中「ごいわい唄」が入り、「神酒いただき」のある古い型のながえんぶりとドウサイという合の手とともにテンポの速くなっているどうさいえんぶりとがある。

(文化庁国指定等文化財データベースより抜粋)
 
 

上述の文化庁のデータベースの説明にもあるとおり、八戸地方の予祝芸なのである。

予祝とは、前もって祝うことで、このえんぶりは豊作の様を前もって演じみせる田植踊の一種なんだろう田植前の杁【えぶり】でならす様子を表現したものが特に伝承されたもののようだ。

写真もさることながらお囃子がとてもいい。毎度のことながら、お囃子を是非聞いてほしいと思う。

まあ、このえんぶりを見に行ったときも、かなりの強行スケジュールだったようで、上野発の夜行列車で朝早く八戸駅に到着。えんぶり組は先ず、二月十七日朝、八戸市長者山の新羅【しんら】神社に詣でたりしたのち、市の商店街や近郊農村部を門付けしてまわることになっているので、そのまま長者山の新羅神社へ行って写真撮影。そのあと町の中をぶらぶらと。そのあと宿泊せずにそのまま東京帰ったようだ。

 

ただ、2010.12.4に新青森-八戸間が開通し、新青森駅まで東北新幹線が全線開通する。東京-青森間が3時間ちょっとで結ばれることになる。かつての盛岡-八戸間の在来線が3セクになっているので、こんな無茶なことができない。新幹線によって時間短縮されたことが、実際には私にはそうはなっていないという例。

 

2010.11.21 記 2010.11.26 記事一部訂正

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