国指定重要無形民俗文化財
綱火(つなび)
種別1 民俗芸能
種別2:渡来芸・舞台芸
指定年月日: 1976.05.04(昭和51.05.04)
保護団体名: 綱火保存連合会 高岡流綱火更進団,小張松下流綱火保存会
解説文:
筑波郡伊奈村の愛宕神社の宵祭に行われ、高岡地区では旧七月二十三日、小張地区では八月二十四日である。地上五間ないし八間の高さの所に綱を張り、それに仕掛花火をつけた人形を吊って、太鼓、鼓、笛の囃子につれて動かす。薬発傀儡(花火仕掛けの人形芝居)とでもいうべきもので、「三番叟」「花咲爺」「安珍清姫」などの演目があり、劇的な場に進んだところで花火がパッと開く。愛宕神を迎えるに際しての花火献上に、人形芝居が結びついたものと伝えられ、巧みな綱さばきと仕掛花火の妙は他に類例の少ないものである。
(文化庁国指定文化財等データベースより抜粋転載)
1984 撮影 Olympus OM-2,OM-4
「伊奈の綱火」と呼ばれ、ま、一言で言えば「あやつり人形の仕掛け花火」と言ったところだろうか。
私が見に行ったのは小張(おばり)松下流で、高岡流は見ていないが、柱の建て方,綱の張り方が若干違うだけで同じらしい。
説明によれば、松下流はストーリー性を重視すると言われ、流派の名前である松下は、綱火を考案した小張城主松下石見守の名に由来し、「三本綱からくり花火」と呼ばれている。
高岡流は、この他に花火を持った演者が歩き回りあたり一面花火の海にするらしい。「繰人形仕掛け花火」とも呼ばれる。
まあ毎度毎度同じことを言いうが、是非現地で見てほしい。
この時は桃太郎が鬼が島へ鬼退治にいくストーリーなんだが、軽快な囃子に載せて、荷車が空中を渡っていく。
仕掛け花火が、ミサイルの如く飛んだりして結構スペクタクルである。
撮影日がメモってないので分からないが、8月だったと思う。
今は「つくばみらい市小張」ということになっているが、やっぱり「伊奈村」のほうが似合うねえ。
2011.06.30 記
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