阿波の番茶(第2回上勝番茶祭り)       (上勝町)             2017.09.30

第2回上勝番茶祭りが有るというので出かけてみた。

上勝に来るのは随分と久しぶりで、恐らく1年以上来ていない。

 

何で態々やってきたのか。

それは一般には市販されていない自家用の番茶も試飲出来るからだ。

 

月が谷温泉のメイン会場で10茶、神田茶屋で10茶が試飲出来た。

計20銘柄のお茶を試飲したけど、実際は両会場で被っているものもあったので15~6銘柄というところか?を飲んだ。

流石に腹はタップタップ。

 

ああいうイベントなので仕方がないのだろうが、全体的にどれもアメリカン。

味が薄いのだ。

乳酸発酵茶本来の爽やかな酸っぱさがあまり感じられず、それぞれのお茶の違いがよくわからなかった。

 

と言うよりも、私の味覚は大したことは無いので、それが最大の違いの判らない原因かも。

 

そんな中で、神田茶屋(じでんちゃや と読みます)では、マイボトルに10種類のお茶の中から好きなのを選んで自分の好みの時間で抽出した番茶を詰めてくれるので、次回(来年もやるかなぁ)番茶祭りに来るときはお勧めです。

 

そこに出品者のおばあちゃんがいて、その方と話をしながらおばあちゃんの最適と思う時間まで抽出した番茶をボトルに詰めてもらいました。

本来の阿波番茶の爽やかなお茶の味になっていました。

 

因みに5番のお茶でしたが、自家用のために市販はしていないので、ここでしか飲むことが出来ない。

 

 

そこにいるスタッフの方と話をして気付いたのですが、私は長いこと阿波番茶は半発酵のお茶だとおもっていましたが、その方が言うには後発酵(こうはっこう)のお茶なんだと。

 

そこで帰ってからググって見ると、お茶の製法には半発酵、全発酵、後発酵そしてまるっきり発酵させない不発発酵、お茶の4種類であると、色んなお茶のサイトに書かれていました。

(が、5~6サイトを眺めてみたが、夫々サイトは違っていても書かれている内容は文章が殆ど同じだったので、恐らく元となるサイトがあって、それをコピペしてきたみたいですなぁ)

 

もうちょいと調べたら弱発酵茶、弱後発酵茶というのもあるようで、従って6種類となります。

夫々の発酵茶には名前が付いているようで、

不発発酵茶(緑茶)、弱発酵茶(白茶)、半発酵茶(青茶)、全発酵茶(紅茶)、弱後発酵茶(黄茶)、後発酵茶(黒茶)

となります。

 

緑茶、紅茶は馴染み深いですが、その他の名称は黒茶を除いて知らなかった。

でもこの色の命名のやり方って、抽出したお茶そのものの色を表しているですよ、きっと。

と思ったけれど、やはり茶葉の色でしょう。

まあでも、白茶・青茶・黄茶は見たことが無いので・・・・・・・・。

 

緑茶は緑だし、紅茶は赤いし、でも黒茶は茶葉そのものの色だなあ。阿波番茶の抽出した色は黄金色だから。

 

 

私が、何でこんな間違いを犯したのか。

それはもう今から30数年前に読んだ緑茶読本という本に書かれていたからだと思うのだが(その本を探すのが面倒だから確かめないけど、売却してないから家の何処かにあるとおもうけど)。

 

それでは、半発酵でなければ全発酵か、というとそこが実は紛らわしいとこで、「発酵」という漢字は同じだけれども発酵のプロセスがまるっきり違うから。

だから阿波番茶のように乳酸菌による発酵を態々「後発酵」として区別したのだと思う。

何たって後発酵茶は日本に3種類しかない絶滅危惧種なんですから。(富山の黒茶を入れて4種類とも)

しかもそれらは全て四国。

阿波番茶、高知の碁石茶(知ってました)、そして愛媛の石鎚黒茶(初めて知りました。幻の・・という枕詞が付きます)だそうです。

 

昔はお茶の葉を木桶に漬け込んで発酵させのだが、最近はプラスチック桶で発酵させて作っているとこもあるのだとか。

まあ考えてみると乳酸菌は木桶に住み着居ているだろうが、プラスチック桶には住み着かないわなぁ。

 

丁度酒の酒蔵酵母みたいなもんなでしょうね。

だから作っている家によってお茶の味が変わってくる。

 

発酵という名称は同じでも、弱後発酵茶・後発酵茶以外は茶葉の酵素の酸化によるもの、弱後発酵茶・後発酵茶は乳酸菌などによる発酵なので、私達が一般に発酵と言えばこちらを思い浮かべるんだが。

写真の滝は、吉成の石積みに行く途中にある割谷の滝です。

紅葉の木があるので紅葉したら美しいでしょう。

 

吉成の石積みの場所でも番茶の接待があったので向かっていたらありました。

下に降りる道があるようだけど、かなり急なようなので断念しました。