花桶かつぎ(栃木県小山市寒川 龍樹寺)

1983.1.25 撮影 Olympus OM-2

 

花桶かつぎ(小山市指定 無形民俗文化財) 毎年1月の第4土曜

 

この時期の民俗芸能といえば、小正月を祝う神楽などが多く、華やかな伝統行事というのは少ないと思うが、その数少ないものが「花桶かつぎ」という寒川地区で古くから続いている伝統行事だ。このお祭りは寒川の天満宮の祭礼で、主役は数え年7歳の女の子で、このときの女の子は4人であった。


祭りは午後5時頃始まり、七五三のお祝いをする7歳の女の子たちが美しく着飾り、母親が付き添い、梅の花の造花で飾られた花桶をかつぎ、神輿や山車を先導し、龍樹寺(りゅうじゅじ)から胸形(むなかた)神社まで村内を練り歩く。距離にして1kmぐらいか。

実際は、この行程中女の子たちはずっと花桶を担いでいるわけではなくて、付き添っている大人が運ぶ。

 

写真にあるとおり、梅鉢紋の一種であるし、天満宮とくれば天神さん。子供たちの健やかな成長と学業成就、それに五穀豊穣、家内安全の祈りが込められているようだ。


ちなみに、胸形神社は同じ読みからすれば宗像(むなかた)だろうから、福岡県の宗像大社神と同じで祭神は宗像三女神だろう。延喜式内社であるから相当古い。寒川天満宮と呼ばれているようである。


尚、今回の写真は女の子たちが主役なので手持ちの写真は、顔がモロ写っているものばかりなので肖像権の関係から掲載にはかなり苦労した。

 

2011.1.10 記

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