西馬音内盆踊 (秋田県雄勝郡羽後町西馬音内)

国指定重要無形民俗文化財(1981.1.21登録)

1982.8.18撮影 エクタクローム、フジクロームRD-400 オリンパス OM-2 OM-4 ZUIKO 50mmF1.8


 秋田県は、国指定重要無形民俗文化財は15件と登録件数が最も多い。素人考えでは、京都、奈良が多いように思えるが、ダントツの1位で2位以下を引き離している。次いで、新潟県、愛知県の11件、京都府の10件である。

 毎年8/16~18まで西馬音内本町通りにおいて、篝火を囲んだ細長い一つの輪をつくり、彦三(ひこさ)頭巾と端縫い衣装の踊り手が、いかにも秋田の民謡といった感じのゆったりとした曲調の西馬音内盆踊り唄に合わせて夕方から夜更けまで踊り続ける。

 お囃子は「寄せ太鼓」「音頭」「とり音頭」「がんけ(甚句)」があるらしいが、民謡で西馬音内盆踊唄というときは、「がんけ」のことである。
このなかで、「とり音頭」というのは私は聞いたことがことがない。

盆踊りは先ず「寄せ太鼓」から始まり「音頭」「がんけ」で踊る。
「お盆恋しや 篝火恋し まして踊り子 なお恋し」で始まる「がんけ」。いいねえ。
「音頭」は所謂、秋田音頭の系統である。
秋田の祭りは総じて優美で美しい、と思う。

 踊りの足さばき(所謂ステップ)は、複雑でちょっと見では真似出来ない。まあ飛び入りでは踊れないだろうね。踊りたい人は、ちゃんとしたルールに合致しないと駄目みたいだ。

 

 編み笠をかなり深めに被るから顔が分からないが、端縫い衣装は、母から子に受け継がれるそうで、端縫い衣装を見れば、「どこそこの誰ちゃん」と分かるのだそうだ。 

色々な端縫い衣装の写真を載せたが、美しさが分かっていただけただろうか。

 

編み笠の形も、反っていて独特だと思うけど。


 国の重要無形民俗文化財に指定された年は、流石に観光客が多いだろうと思って、2年目に態々ずらして見物しに行った。


 最近のWeb上の写真を見ると、西馬音内本町通りに桟敷枡席が設置されているようで、当時もあったような気はするが、割りと好きなように写真が撮れたが、この場所はそんなに広くないから有名になって人が多く集まるようになると、こんなコントロールもしないといけないのだろう。時代だねえ。

 今年は、16日にustreamでインターネット生中継するみたいだ。便利な世の中になったもんだと思う。ustreamのアドレスは「西馬音内盆踊保存会の公式サイト」に載っているのでそちらを参照してほしい。

このときも、踊りが終わったあとで、湯沢駅まで歩いてそこで野宿したような。寒かったな。

 

2010.8.6記

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